La萠Mie 宮城県ツアー 2013
2031.3.22.
「La萠Mie 宮城県ツアー」が始まりました。
飛行機から見た宮城県の風景です。
津波は全てのものを押し流し、さらっていきました。
今回ツアーのドライバーを引き受けてくださる平塚静隆さん、
ツアーに同行してくださる安彦薫さん。
お二人とも宮城県在住です。
今回のツアー初の公演先は、南三陸町の仮設住宅です。
南三陸町は、死者566名、行方不明者223名(2013.2.28.現在)、
津波被害を受けた家屋 約3300戸以上と、多大な被害を受けました。
かつて家々が建ち並んでいた所が、今は
何もない殺伐とした土地になっています。
海岸線は未だに
瓦礫が積まれたままの状態でした。
皆さんご存知かも知れません。
この防災庁舎では、津波直前まで町民に避難を呼びかけ続けたため、
津町職員ら42名が犠牲になったそうです。
庁舎前には、沢山の献花が供えられていました。
公演先の仮設住宅に到着しました。
今回は色とりどりの和柄の衣装を用意していきました。
すでに集まっておられたお客様の元に到着し
慌てて衣装に着替えて皆様の前に出ると、一人出て行く毎に拍手が。。。
「初めの人はピンクだったけど、二人目は赤。じゃあ次の人は何色??」
と、目からも楽しんでいただけたようです。
本日の衣装は和柄のチュニック♪
tomoeさんソロ♪
「皆で歌いましょう♪」コーナーでは、今年もminakoさんが大活躍♪
コンサートが終わった後は、皆さんと交流会をしました。
交流会では震災時のお話や今の生活の事など、色々聞かせてくださいました。
「私、歌は何でも好きだけど、実は浪曲が大好きなんだよね。」
などと、皆さん明るくて話がはずみました。でも…
「テープを300本ぐらい持ってたけど全部海に持ってかれちゃった、ハハハ」
胸がうずきました。
「いつ何時、何がおこるか分からない」その恐怖が忘れられず、いつでも逃げれるように、
寝る時でさえ気楽な服装をする気になれない、とおっしゃっていました。
そして、「でも、洋服着て寝ても疲れはとれないんだよね・・・」とも。
まだまだ、被災地の方々のご苦労は絶えないんだな。。。愕然としました。
また、支援物資の衣料をもらうのに、大きなサイズがなくて困ったといわれていました。
M、L、LL、各種送る必要があるんだな、と思いました。
ある男性の方からは、「神戸は震災から どのくらいで復興しましたか?」と尋ねられ、
なかなか復興が進まず先が見えない現状に不安を感じられているのかな、と思いました。
交流会がすんだ後、ご自宅に招いてくださったご家族がいて、
初めて仮設住宅の中にお邪魔させていただきました。
住宅内は、生活に必要な水回りや設備は整っているものの、
思っていた以上に作りは狭く感じました。
仮設に入られて少し生活が落ち着かれたとはいえ、
ここに何年も住むのは限界があるだろうな、と感じました。
お邪魔したお宅で「今はワカメの季節だから」と、
ワカメ料理を振る舞ってくださいました♡
皆でお手伝い♪
メカブにワカメに茎ワカメ、あっという間に「ワカメ定食」の出来上がり♡
こんなに居並ぶワカメ見た事ない!
乾燥ワカメが見慣れた関西人の私たちは、テンションは上がりっ放し♪
皆で美味しくいただきました♡
最後は皆さん勢揃いで、私たちの車が見えなくなるまで見送ってくださいました。
南三陸町の皆さん、お世話になり有り難うございました。
いつまでもお元気でいらしてくださいね。
私達は再会を願いながら次の演奏地に向かいます。
2013.3.23.
宮城へ来て二日目の午前中は、石巻市にある桃生(ものお)公民館でのコンサート。
一見普通に見えますが、会館のまわりを見てみると、
そこ、ここに地震の影響が・・・
でも、会館の中はとっても素敵!
太陽の光が沢山入って明るくていい感じです♪
さっそく打ち合わせ&リハーサル♪
萠Mieでは、会場の雰囲気を見て、
当日本番前にプログラムを組む事が多いので、
打ち合わせは念入りです(笑)。
本番♪
短い時間でしたが、桃生の皆さんと楽しい時間を過ごしました。
午前中の「桃生公民館」でのコンサートを終え、
次にうかがった場所は、東松島市にある特別養護老人ホーム。
こちらの施設は、震災当時 一階が足首まで浸水したそうで、
「水が三日間引かず、一階の人を避難させ、荷物を全て上に移動したりして大変でした。」
とおっしゃっていました。
この施設から、海はまったく見えないのに・・・
津波被害の範囲の広さがよく分かりました。
本番♪
このコンサートでも、minakoさん先導のもと、
皆さんで歌ったり手遊びしたりしました♪
コンサート後。
ホッとひといき♡
ホームの皆さんとお会いできて幸せでした♡
この後、今日最後のコンサート地へ向かいます。
本日最後のコンサートは、「からころステーション」で行われる
『からころ夕焼けコンサート』。
本日の全ての公演は「からころステーション」の皆さんの協力のもと行っています。
「からころステーション」は、震災後のこころのケアを目的に設立され、
日々、被災地での精神保健活動を行っている団体です。
会場のセッティングやコンサートの司会など、
さまざまな仕事を受け持ってくださっています。
会場に到着したら、まずセッティング!
本日最後の本番です。
会場いっぱいのお客様の前で演奏させていただきました♪
終演後、「からころステーション」の理事でいらっしゃる宮城先生が、
バルーンアートを見せてくださいました。
「お医者さまなのに、どうしてこんな事ができるんですか?」
と、うかがってみると。。。
「子供達を喜ばせたくて。これをみると どの子も必ず笑顔になるんですよ!」
と、満面の笑顔で答えてくださいました。
私たちにも一つずつプレゼントしてくださいました♡
子供じゃなくても、満面の笑みですね(笑)♪
宮城先生、「からころステーション」の皆さん、
今日は一日、お世話になり有り難うございました。
皆さんのお心遣いには とっても感謝しています。
コンサート後、石巻市が望める日和山へ行きました。
津波から逃れて日和山へ登り、一命を取り留めたものの、
多くの方が寒さで亡くなられたと聞きました。
東北の三月、まだまだ厳しい寒さの中です。
『3月11日』どれほどの恐怖と寒さに襲われたことでしょう。
この地に立って、あらためて思いました。
2013.3.24.
「La萠Mie 宮城県ツアー」も三日目。
今日は、去年もお世話になった仙台北教会へ来ています。
仙台北教会は、メンバー三名の出身校である神戸女学院と深いかかわりがあり、
今年のツアーにも動向してくださっている安彦薫さんは、
神戸女学院の卒業生で先輩にあたられます。
今日の午前中は、ミサに参加させていただき、
ご奉仕させていただく予定になっています。
伴奏に使わせていただくのは、素敵なパイプオルガン♪
聖歌を歌わせていただいた後は、
そのまま皆様と一緒にミサに参加させていただきました。
楽屋にて♪
午前中は礼拝で聖歌を歌わせていただきましたが、
午後からは礼拝堂にてコンサートさせていただく予定です♪
本番開始♪
tomoeさんのソロ♪
「竜門騒動」♪
優しい礼拝堂の響きと光、
そして、皆様のお心に守られて歌わせていただきました。
終演後、小西牧師先生と♪
仙台北教会の皆様、コンサートを聞いてくださった皆様、有り難うございました。
出会いました全ての方に感謝申し上げます。
仙台北教会の演奏会が終わった後向かったのは、去年もお邪魔した岩沼市。
今回は仮設住宅の集会場でのコンサートです。
ドライバーの平塚さんは、こちらの仮設住宅にお住まいです。
コンサート前に、このコンサートをお世話をしてくださった、
平塚さんがご挨拶。
本番開始。
オープニングは、伴奏者であるyukiちゃんも歌います♪
童謡や聖歌など歌わせていただきました♪
皆さんと懐かしい曲を一緒に歌いました♪
このコーナーでは、minako & yuki が作った歌詞カードが大活躍♪
そして最後に「岩沼市民歌」も歌いました。
地元の方々は一緒に大きな声で歌われる事を好まれました。
何故なら普段、仮設住宅ではお隣と壁一枚で大きな声を出す事を控えて生活しなければならないからです。
岩沼の皆さん、今年もお会いできて本当に嬉しかったです。
有り難うございました。
今日のコンサートも無事終了。
明日は最終日、悔いのないように私達ができることを精一杯やりたいと思います!!
2013.3.25.
「La萠Mie 宮城県ツアー 2013」も最終日となりました。
今日うかがうのは、東松島市にあるファミリーホーム。
震災でご両親と一緒に住めなくなった子供達の為に家が提供されました。
ボランディアの方々はご自分の家族のように子供達を育てられています。
コンサートは皆が集まるリビングで♪
minakoさん先導で懐かしい歌を歌ったり♪
noriko先導で皆で手遊びして遊んだり♪
最後は、皆で「通りゃんせ」!
大人も子供も一緒になって楽しみました♪
コンサート後、皆で楽しくお食事しました。
お好み焼きを焼いたり♪
趣味の手芸の話で盛り上がったり♪
たこ焼きを焼いたり♡
皆で楽しい時間をすごしました♪
ツアーの最後にドライバーの平塚さんの案内で、
松島のお茶室に立ち寄り、景色を眺めました。
幸運にも一部の海岸は、小さな島々が津波の衝撃を吸収しました。
今回は全公演で「花は咲く」を歌いました。
皆で一緒に歌い、涙する方も多く、そこにいる全ての人達の心が一つになりました。
厳しい現実を目の前に、無力な私達ですが、人の心に寄り添いながら
励ます事の出来る音楽の力を信じて、これからも演奏していきたいと思います。